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「第8回こども作文コンクール」の表彰式を開催しました

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〔広報誌2022年1月号掲載〕

「ありがとう」感謝の心を、未来へつなぐ。
「第8回こども作文コンクール」表彰式を開催しました

コンクール概要

募集テーマ
①身近なはたらく人へ、ありがとう
②あこがれの仕事、かなえたい夢

応募資格
小学校1年生~6年生
(小学1~2年生の部、小学3~4年生の部、小学5~6年生の部の3部門に分けて審査)

作品受付期間
2021年7月1日~9月17日

応募総数
2万1,439点

主催:読売新聞社   共催:一般財団法人あんしん財団   後援:文部科学省、公益社団法人日本PTA全国協議会




2021年11月6日(土)、明治記念館(東京都)にて『第8回こども作文コンクール「 ありがとう」感謝の心を、未来へつなぐ。』(主催:読売新聞社、共催:あんしん財団、後援:文部科学省、公益社団法人日本PTA全国協議会)の表彰式を開催しました。当日は徹底した感染予防対策の中、受賞者を対象にワークショップも実施しました。




受賞者と選考委員で記念撮影(撮影のためマスクを外しました)。



応募2万1,439点の中から25作品を表彰

あんしん財団が共催している本コンクールは、「働く人を応援し、しっかりとした職業観や勤労意欲を持った大人になってほしい」という願いのもと、小学生を対象に毎年実施しています。
8回目となる今回は過去最多の2万1,439点ものご応募をいただきました。昨年は東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催もあり、「あこがれの選手のようになりたい」という気持ちを文章にした作品や、コロナ禍の中で仕事に励む家族へ感謝を伝える作品などが多く寄せられました。応募作品は小学1~2年生の部・小学3~4年生の部・小学5~6年生の部の3部門に分け、厳正な審査のもと、大賞・優秀賞・読売新聞社賞・あんしん財団賞・日本PTA 会長賞と佳作の全25作品が選出されました。






全国から約50名が表彰式に参加

表彰式は感染予防対策を徹底し、全国から受賞者とそのご家族約50名をお迎えしました。厳かな雰囲気に緊張する受賞者もいる中、当法人の山岡徹朗理事長は祝辞で「応募作品はコロナ禍で苦しんでいる人へのやさしい目線があり、たくさんのありがとうが詰まっていました」とやさしく受賞者に語りかけました。また、読売新聞東京本社・安部順一常務取締役広告局長は、「ものを書く習慣が減ってきていますが、皆さんが自分の思いをまとめ、伝えようとしていることはとても大事なことです」と受賞者を称えました。
壇上に上がり各賞のプレゼンターから表彰状と副賞を授与された受賞者は、誇らしげな表情を見せていました。



祝辞を述べる山岡理事長。

あんしん財団賞の受賞者と、プレゼンターを務めた山岡理事長。

大賞受賞者へ表彰状を読み上げる主催の読売新聞東京本社・安部常務取締役広告局長。



選考委員からのコメント

木佐 彩子 氏

フリーアナウンサー。1994年フジテレビ入社、「プロ野球ニュース」「笑っていいとも!」「FNNスーパーニュース」などの人気番組の司会を数多く担当する。2003年フリーに。MBS・TBS系列「世界ウルルン滞在記」などで幅広く活躍。

皆さんの作文を読んで、情景描写や登場人物の描き方が素晴らしく、まるでその場にお邪魔したような気持ちになりました。本当に同じ時間を一緒に過ごしたような感じです。素敵な経験をありがとうございました。皆さんは今日の受賞をきっかけに、自分のことを大好きになってください。きっとその気持ちが、さまざまなことに挑戦する時に大きなパワーとなって背中を押してくれると思います。ぜひ、いろいろなことにチャレンジしてみてください。

中江 有里 氏

女優・作家・歌手。1989年芸能界デビュー、数多くのテレビドラマ、映画に出演。2002年「納豆ウドン」で第23回「NHK大阪ラジオドラマ脚本懸賞」最高賞受賞。読書に関する講演も多く手がけている。

私の作家業の原点は、子どもの時に作文を書いたことでした。人としゃべることが得意ではない子どもでしたが、作文なら自分の思っていることを書けて、力がみなぎったことを覚えています。自分の思うままに書くことを大事にしてください。そのためには、たくさん本を読んでいただくのがいいと思います。いま読んだ本が大人になった時に自分の血となり、肉となるという経験があります。どうぞこれからもたくさん書いて、たくさん読んでください。


心を込めて書かれた作品から伝わる「ありがとう」の思い

会場には、受賞した全25作品をパネルにしてディスプレイしました。受賞者やご家族の皆さんが、自分の作品のパネルの前で記念撮影をしたり、ほかの受賞者の作品を真剣に読む姿も見られました。フォトスポットでは、選考委員の木佐彩子氏や中江有里氏と一緒に記念撮影をしたりと、笑顔があふれるひとときとなりました。
身近にある海への感謝をいきいきとした文章で表現し、1~2年生の部で大賞を受賞した川﨑祐芯(かわさきゆうし)さんは、「大賞を受賞してうれしかった」と照れくさそうな表情で話してくれました。
3~4年生の部で大賞を受賞した原田結椛(はらだゆいか)さんは、「コンクールの大きさにびっくりしましたが、うれしかったです。お父さんとお母さんはいつも楽しくて大切な存在です。これからの目標は、友だちや家族と毎日楽しく過ごし、勉強もがんばりたいです」と受賞の喜びを語ってくれました。
5~6年生の部で大賞を受賞した飯塚澪(いいつかみお)さんは、多くの人に支えられてきたという感謝の思いを作文にしました。今回作文を書くにあたって、「どうしてもこのテーマで書きたい」と思ったといいます。そして、「自分のように未熟児で生まれた子や、その保護者の方を支えてあげたいです」と、書いた理由を語ってくれました。


 





演出小物を持ちながらご家族で写真撮影する受賞者。


フォトスポットで記念撮影する受賞者とご家族の皆さん。


展示作品を熱心に読む受賞者。

※感染予防対策のうえ撮影しています。


あんしん財団から受賞者へのプレゼント/表彰式と同日開催!
中小企業のワザを次世代へ伝えるワークショップを開催

あんしん財団では社会貢献活動の一環として、中小企業の技を子どもたちに伝える「ワザ伝プロジェクト」を実施しています。今回は表彰式後、受賞者を対象に、日本の伝統工芸の一つである「飯田水引」のワークショップを開催。受賞者と「飯田水引プロジェクト」(長野県)の皆さんをオンラインでつなぎ、水引作品づくりに挑戦する楽しいワークショップとなりました。



長野県飯田市の水引業者が集まり、水引の素晴らしさを見つめ直すとともに、新時代の水引文化を創造し、世界へ発信している「飯田水引プロジェクト」の皆さん。(写真左から)委員長の唐澤秀宜さん、水引職人の唐澤佳洋さん、関島正浩さん、唐澤祐太さん。オンラインで水引の魅力やつくり方を教えてくださいました。


縁と縁を結ぶ飯田水引作品づくりを体験

「飯田水引プロジェクト」が活動する長野県飯田市は、日本の水引生産の約7 割を占め、国内外に向けてさまざまな水引が生産されています。今回は同プロジェクトより熟練の職人さんを迎え、飯田水引のオリジナルしおりをつくるワークショップを行いました。水引の基本的な結び方の一つである「あわじ結び」を職人さんが実演し、その後子どもたちが真似をしながら結んでいきます。一人で器用に結んでいく子、ご家族と一緒につくっていく子など、それぞれのペースでつくっていました。会場にはパソコンの画面を通じて職人さんに直接質問できるブースも用意し、職人さんとのふれあいを楽しむ方もいました。結んだ水引を台紙につけたら、オリジナルしおりの完成です。しおりができると子どもたちの笑顔がはじけます。
最後に職人さんが「水引は、1本の細い線を工夫しながら結ぶことで、いろいろなものをつくることができます。皆さんも楽しく創意工夫しながら、ものづくりを楽しんでください」と子どもたちにメッセージを贈りました。




真剣なまなざしで水引を結ぶ受賞者。



職人さんから直接つくり方を教えてもらえるブースを設置。



水引でつくったしおり。



会場に飾られた飯田水引の作品。繊細さと美しさは見る人を驚かせていました。


ワークショップ協力:長野県「飯田水引プロジェクト」