〔広報誌2021年1月号掲載〕
「ありがとう」感謝の心を、未来へつなぐ。
「第7回こども作文コンクール」の表彰式を開催しました
全受賞作品はこちらから閲覧できます
「第7回こども作文コンクール」受賞作品
2020年11月7日(土)、『第7回こども作文コンクール 「ありがとう」感謝の心を、未来へつなぐ。』(主催:読売新聞社、共催:あんしん財団、後援:文部科学省、公益社団法人日本PTA全国協議会)の表彰式を読売新聞東京本社にて開催しました。新型コロナウイルス感染防止のため、会場と受賞者をオンラインでつなぎ、初のリモート開催となりましたが、全国の子どもたちの笑顔がつながる式典になりました。
(表彰式に参加した25名の受賞者)
全国の子どもたちと、表彰式会場の読売新聞東京本社とがオンラインでつながり、距離を感じさせない和やかな表彰式となりました。
会場では、ソーシャルディスタンス、シールド設置など万全の感染症対策を行いました。
応募総数1万461点から全25作品を選出
全国の子どもたちとつながるリモート表彰式
あんしん財団が共催している本コンクール。全国の小学生から毎年たくさんのご応募をいただいています。第7回となる今回も「身近なはたらく人へ、ありがとう」、または「あこがれの仕事、かなえたい夢」をテーマに、作文を募集し、1万461点ものご応募をいただきました。ノンフィクション作家の吉永みち子氏、メンタルトレーニング指導士の田中ウルヴェ 京氏をはじめとした審査委員による厳正な審査の結果、小学1~2年生の部・3~4年生の部・5~6年生の部の3部門において、それぞれ大賞・優秀賞・読売新聞社賞・あんしん財団賞・日本PTA会長賞と佳作の全25作品が選出されました。
今回の表彰式は、初の試みとなるオンラインでのリモート開催。式典のオ ープニングで当法人の山岡徹朗理事長は、「今回は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、学校が休みになったり、夏休みが短くなったりしたにもかかわらず1万点以上の応募をいただきました。どの作文にも、感謝や夢が真っすぐ書かれており、感動しながら読みました」と受賞者へ語りかけました。
表彰が始まると、まず受賞者の発表です。実は今回、受賞者の名前を読み上げたのは、アニメで人気の声優・田中真弓氏。サプライズ演出に、緊張していた子どもたちもパッとはじけるような笑顔に。そして例年の表彰式同様にプレゼンターが賞状を読み上げると、「受賞を知った時はびっくりしたし、とてもうれしかった」「いつも家族のために働いてくれるお父さんに、改めてありがとうといいたい」など、喜びの気持ちを堂々と伝えてくれました。
その後は、あんしん財団からスペシャルイベントとして、伝統工芸をテーマにしたVTRを放送。VTR中のクイズに子どもたちが答えるなど、会場と子どもたちがつながる和やかな表彰式になりました。
「モニター越しですが、皆さんの明るい表情を見られて本当によかった」と当法人の山岡徹朗理事長。
審査委員からのコメント
吉永 みち子 氏
ノンフィクション作家、コメンテーター。1985年『気がつけば騎手の女房』で第16回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。政府税制調査会、地方分権改革推進会議、郵政行政審議会、外務省を変える会などの委員を歴任。
作文はでき上がるまでの「過程」も大事
「作文は、自分の中にある思いを読む人に伝えることです。誰に、なぜありがとうを伝えたいのかを考え、その思いを伝えるにはどこから書き出そう、ピッタリの言葉は何なのだろう、どうやって終わろうと、ゲームのように悩みながら原稿用紙を埋めていくのは、けっこう楽しいもの。これから皆さんの力になるのは、でき上がった作文よりも、作文を書くまでに、相手のことや自分のことを考え、その思いを言葉に変え、相手に伝えようと奮闘したであろう作品ができ上がるまでの『過程』なのかもしれません」
田中ウルヴェ 京 氏
メンタルトレーニング上級指導士、1988年ソウル五輪シンクロ・デュエット銅メダリスト。米国大学院修士号修得(専門はスポ ーツ心理学)。国際オリンピック委員会(IOC)マーケティング委員。スポーツ庁スポーツ審議会委員。
「結果を出した」経験を次につなげて
「今日、皆さんは『結果を出した』わけです。スポーツで例えるなら『試合に勝った日』ともいえます。そんな日はうれしいだけじゃなく、ホッとして、作文を書いていた時の気持ちを思い出していませんか。めんどくさいな、書くのをやめようかな、書き直そうかなという気持ちもあったでしょう。スポーツ選手は、大会までにたくさんの感情や経験を経て、勝ちも負けも大事な経験と考えます。今回、皆さんは『結果を出す』という経験ができたと思います。今日の経験を、今後につなげていってください」