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第4回モノづくり企業CM大賞表彰式

コンテンツ
主催/あんしん財団 日刊工業新聞社

第4回モノづくり企業CM大賞表彰式が行われました!

〔広報誌2019年6月号掲載〕

モノづくり中堅・中小企業の技術力や魅力を伝えたい―。
そんな思いで始まった、自社制作CMのコンテスト「モノづくり企業CM大賞」は今年で4回目を迎え、全国から22社の応募がありました。
4月13日(土)、TV番組収録も兼ねた表彰式が華やかに行われました。



見事、賞に輝いた5社が表彰式に参加。中には、社員の家族と協力して制作にあたった企業も。
「どれもモノづくりに対する姿勢が表れた素晴らしい作品でした」(あんしん財団理事長・山岡徹朗)。


表彰式の後はTV番組に出演。多くのスタッフと機材に囲まれ、緊張した面持ちです。

 




 

企業の技術と魅力を自分たちで発信
自社制作CM コンテスト
 モノづくりに携わる日本の中堅・中小企業は、その高い技術力を社会にアピールする機会があまりありません。そうしたモノづくり企業のアピールを後押しするために、あんしん財団と(株)日刊工業新聞社は「モノづくり企業CM大賞」を主催し、今年で4回目の開催となりました。
 エントリーに必要なのは、30秒の“ 自社制作”CMです。エントリーした時点で日刊工業新聞に広告を掲載できるほか、受賞企業にはTV 出演の特典が贈られます。
 評価のポイントは、メッセージ性や
ユーモア、構成力など。画質や音質といった機材による技術力は配点に影響しないので、本格的なカメラや編集ソフトは必要ありません。スマートフォンや無料の動画編集ソフトで制作しても、アイデアひとつで受賞のチャンスがあります。
 エントリーした22社のうち、見事グランプリに輝いたのは、落合刃物工業(株)の「茶園作業機のスペシャリスト ~防除機編~」。茶園で病害虫の予防や駆除に使われる茶園作業機がダンスをするように動き回るコミカルな作品です。
 また、今回から外国人審査員による「Global 賞」を新設。言葉の壁を越えて伝わる作品であるとして、社員がプライベートで撮りためていた子どもの映像を使った、(株)トランクの「捨てられない思い出、預かります。」が選ばれました。
 表彰式の後は、スタジオセットへ移動し、BSフジ特別番組「明るい日本のモノづくりSP4(スペシャル4)」の収録へ。表彰式の様子とあわせて、5月26日(日)に放送されました。


エントリー企業一覧(順不同)
受賞企業含め、22社の応募がありました。

山形県/(株)シェルター
東京都(株)トランク、(有)斎藤鍍金工場、(株)三和電機製作所、(株)印南製作所
埼玉県日本伸管(株)、(株)関東物流サービス、(株)高橋マシンテック、(株)アキュレイト
新潟県(株)サカタ製作所
岐阜県(株)テクノア
静岡県落合刃物工業(株)、(株)モールド技研、(株)エムテック
富山県寿電設(株)
愛知県メトロ電気工業(株)、(株)クイックス
兵庫県伊福精密(株)、深江化成(株)、(株)エティックテクノ大阪
広島県(株)サタケ
福岡県(株)上津役製作所

受賞作品と、参加企業の全作品動画は、日刊工業新聞WEBサイト
「モノづくり企業CM 大賞」でご覧いただけます。 

https://corp.nikkan.co.jp/p/honoring/cm


グランプリ
茶園作業機のスペシャリスト ~防除機編~
落合刃物工業(株)(静岡県)



「小回りが利く」という製品の魅力を、ダンスのようにコミカルな動きで表現。





実際に使用しているシーンをうまく取り入れ、映像にリズムを生み出しています。





最後に、企業名とロゴをしっかりとアピール。







受賞コメント

「茶園で病害虫の予防や駆除を行う防除機をはじめ、茶園作業機は一般の方にはあまり馴染みのないものです。そんな茶園作業機の魅力を、より多くの人に知ってもらいたいという思いで制作しました。使用したのは一般的なデジタルカメラで、編集ソフトも手軽に使えるもの。昼休みや業務後に、社員やその家族に集まってもらって、撮影しました。皆で協力しながらつくったものが、グランプリという評価をいただけて、大変うれしいです」

総務部
中村 俊之さん



あんしん財団賞
曲げ加工はコウジャクにおまかせあれ!
(株)上津役製作所/こうじゃくせいさくしょ(福岡県)

金属の「曲げ」を専門にする同社。一般にはあまり馴染みのない工程を、テンポのいい音楽とシンプルな映像でわかりやすく表現しています。










受賞コメント

「気軽に応募し、ほかのエントリー企業のCMも見させていただいていた中で、まさか弊社の作品が賞に選ばれるとは思ってもみませんでした。撮影や編集はタブレット端末で手軽に行いましたが、音楽にはひと手間かけています。バンド活動をしている社員に頼み、映像のイメージにあったオリジナル曲をつくってもらったんです。当初思っていたよりも社員が制作に協力的だったので、受賞の知らせに皆で喜びを分かち合うことができました」

代表取締役
小林 正広さん





企画賞

※“敢闘賞”から改称

人はすぐ騙される
(株)サタケ(広島県)

「米から異物を排除する」という特殊性のある製品の魅力を「確かに人の目で異物をすべて発見するのは難しい」と感じさせることによって伝えています。






受賞コメント

「これまで、プロに依頼してTVCMを制作したこともありますが、それには多くの制約があります。今回、そうした制約がない中で自由につくることができたので、楽しみながら取り組みました。また、弊社には『自分たちでできることは自分たちでやろう』という考え方が根付いています。“ 自社制作のCM 大賞”という枠組みで受賞できたことは、そうした考えが認められたようで、とてもうれしいです」

執行役員 広報部長
宗貞 毅さん






Feminine values賞

※Feminine values賞とは
 女性審査員が選考。作品を通して「女性が働きやすい・働いてみたい」と思える企業に贈られます。

モノづくりの概念を変える
伊福精密(株)/いふくせいみつ(兵庫県)

さまざまな技術を用いて金属加工を行う同社。立体パズルの製作工程から、精密で自由なモノづくりを可能とする技術力をアピール。完成したパズルを楽しむ女性社員が印象的。





受賞コメント

「この作品は、入社2年目までの若手社員が中心となって制作しました。先輩社員を巻き込みながら、試行錯誤して取り組んだことで、社内に一体感が生まれたことを大変喜ばしく思っています。じつは、2018年に『女性が働きやすい』というコンセプトで新工場を立ち上げたばかりです。そうしたタイミングで、このような賞をいただけたことが本当にうれしいです」

代表取締役社長
伊福 元彦さん





Global賞

※Global賞とは
 アジア・欧米各国出身の外国人審査員が選考。海外へメッセージが伝わり、外国人にも受け入れられる作品に贈られます。

捨てられない思い出、預かります。
(株)トランク(東京都)

プライベートで撮りためていた、子どもの思い出映像を使用。サービスと映像の内容がマッチしているため、ほとんど言葉は使われていませんが、伝わりやすい作品です。
 





受賞コメント

「弊社で提供しているのは『月額500円の宅配収納サービス』です。より多くの人に認知してもらいたいという思いで制作しました。サービスを疑似体験してもらうために、私が撮りためていた娘の映像を使用してリアリティを出しています。細かなところにもこだわった作品で、取引先の方からも『そのまま広告として使えばいい』とご好評をいただいています」

Art Director
前田 定則さん







TV番組連動企画!

子どもレポーターがモノづくりの現場を取材


BSフジのTV番組「明るい日本のモノづくりSP4」の企画で、子役の新井美羽・琉月姉妹が、子どもレポーターとしてモノづくりの現場を取材。訪れたのは、第2回モノづくり企業CM大賞でグランプリに輝いた「(株)アースダンボール」です。さまざまな形状のダンボール製品を見て「こんなふうに使うのは知らなかった!」と驚いた様子。ダンボールの裁断や印刷の工程では、「大きな音にびっくりしたけど、おもしろかった」と、楽しみながらレポートしてくれました。