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筋トレで1回5分の体づくり

コンテンツ
〔広報誌2021年2月号掲載〕

コロナ禍の運動不足解消、ケガ予防のために始めましょう!
筋トレで1回5分の体づくり

コロナ禍で新しい生活様式が求められているこの冬、運動不足による「筋力の低下」が問題視されています。
あんしん財団ではTVでもおなじみの近畿大学准教授・谷本道哉氏を招き、働く人の健康講座をWEB配信します。自宅で簡単にできるトレーニングを紹介しますので、この機会にぜひご参加ください。
谷本氏と一緒に1回5分、100歳まで元気に生きる体づくりを、みんなで始めましょう!



筋肉を付ければ、いいことがたくさんあります!

1 ロコモティブシンドローム(※)予防になる!
2 体にメリハリが付いて格好よくなる!
3 さまざまな健康効果が期待できる!(寿命延長、各種疾患の発症率の低下、認知症予防など…)

皆さん、筋肉は裏切りませんよ!


※ロコモティブシンドローム…筋肉や骨などの障がいにより、立つ・歩くなどの移動機能が低下した状態



WEBセミナー講師

谷本 道哉(たにもと みちや)氏

近畿大学生物理工学部准教授。大阪大学工学部卒。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。国立健康・栄養研究所などを経て現所属。専門は筋生理学、身体運動科学。著書に「スポーツ科学の教科書」(岩波書店)、「使える筋肉・使えない筋肉」(ナツメ社)など多数。NHK「みんなで筋肉体操」「あさイチ」「ごごナマ」、テレビ朝日「モーニングショー」などでも運動の効果をわかりやすく解説している。




会員限定 WEB配信
コロナ禍で運動不足気味の方、必見!

働く人の健康講座「筋トレでボディメイク」全3回

※閲覧には会員番号の入力が必要です



筋トレを続ければ80歳になっても20~30歳の膝伸展筋力(ひざしんてんきんりょく)を維持できる!


 「なぜいま筋肉が必要なのか。それは、これからますます人が長生きする時代になるからです。100歳まで、100歳よりもっと。その時に筋肉がないと、自分も、周りも非常に大変な思いをします。実際、高齢者の『サルコペニア(加齢性筋肉減弱現象)』は社会問題になっています」
  谷本氏は足腰の筋肉、特に大腿四頭筋(だいたいしとうきん)が60歳頃から急激に衰えることを例に、現在の生活習慣にも警鐘を鳴らします。
 「足腰の筋力、持久的体力が如実に衰えてしまいます。人混みは避けるべきですが、活動量を上げるために少しでも家の外には出てほしいですね。テレワーク中でも外に出て散歩したり、家でスクワットなどをしたりしましょう」
  筋力は加齢にあらがえないのでしょうか? それに対し、谷本氏は「筋トレをすれば80歳でも20歳の脚力を維持することができる(下図参照)」と語ります。
  「なにも50回も100回もやるようなハードなトレーニングを長時間、毎日やる必要はありません。負荷は自重でも十分だし、1回5分、1日おきでいい。その分、しっかりがんばってやってみましょう。筋トレは量よりも質。そのほうが効率がいい。私も、1日20分程度なんですよ」
  今回、WEB配信で行う「筋トレでボディメイク」では、負荷の軽い初級から、中級、上級とレベルアップする手軽な筋トレを紹介しています。
 「初級は、普段運動をしていない方や、腰・膝に不安のある方でもできるメニューにしています。まずは1回5分で1日おきにやってみてください」
  筋肉は「お金で買えない幸せな財産」と語る谷本氏。「将来、周りの人に負担をかけなくて済むし、自分が元気で長生きすれば、働くことも社会貢献もできる。自分だけではなく、周りも幸せになります。1日に5分の時間をつくれない人はいませんよね? その分、やるからには5分間手を抜かず、『がんばるか、超がんばるか』です!」

 

「筋力トレーニング実践者と非実践者の膝伸展筋力の加齢変化」
(WilmoreとCostil,1994より改変)