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「第6回こども作文コンクール」 の 表彰式を開催しました

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「ありがとう」感謝の心を、未来へつなぐ。

「第6回こども作文コンクール」 の 表彰式を開催しました

〔広報誌2020年1月号掲載〕

大賞、あんしん財団賞受賞作品については、こちらから閲覧できます。

大賞、あんしん財団賞受賞作品


さわやかな秋晴れに恵まれた2019年11月9日(土)、東京の明治記念館にて『第6回こども作文コンクール 「ありがとう」感謝の心を、未来へつなぐ。(』主催:読売新聞社、共催:あんしん財団、後援:文部科学省、公益 社団法人日本PTA全国協議会)の表彰式が開催されました。同日開催の懇親会では、受賞者の子どもたち を対象に「自分だけのオリジナルスプーン」をつくるワークショップも実施されました。




全国から寄せられた 11,861点の応募作品から 優秀作品25点を表彰
 

「身近な働く人への感謝の気持ちや、将来の夢を作文に書いてみることで、 働くことについて考えるきっかけになれば・・・」。そんな思いから、あんしん 財団が毎年共催している本コンクー ルも、6回目を迎えました。

 今回のテーマは、「身近なはたらくひとへ、ありがとう」および「あこがれの仕事、かなえたい夢」。日本全国から、前回を大きく上回る11,861作品の応募があり、小学1~2年生の部・3~4年生の部・5~6年生の部の3部門において厳正な審査が行われ、25作品が入賞。それぞれの部門で大 賞・優秀賞・読売新聞社賞・あんしん財 団賞・日本PTA会長賞・佳作が授与されました。

表彰式は、全国から集まった受賞者とそのご家族約80名が参加する中、 厳粛な雰囲気で開催されま した。当法人の山岡徹朗理事長からの「受賞者の皆さん、本当におめでとうございます。この作文コンクールが皆さんの将来へのよいきっかけになることが私たちの一番の喜 びです。今日は、日本のモノづくりの技術に触れていただくワークショップもご用意しています。短い時間ではありますが、有意義にお過ごしください」 という開会の挨拶から始まり、各賞のプレゼンターから、受賞者一人ひとりに賞状と記念品が手渡され、祝辞をいただきました。

親子の言葉の架け橋 文字で思いを伝えることの 大切さを実感
 

今回表彰式に参加した受賞者は 「ずっといいたかったけどいえなかっ たありがとうを、作文で伝えることが できてよかった」「自分が伝えたかった家族の仕事の尊さや、感謝の気持ちを 書いた作文で賞をとれてうれしい」と 笑顔で感想を述べていました。
保護者 からも、「普段は感謝の気持ちをいわれることがなかったので、作文を通して子どもの気持ちを知ることができて感動した」「家族だけでなく、周りの人々に支えられて、自分の思っている以上に子どもが成長していることを実感した」と、受賞と子どもの成長を喜 ぶ声が届きました。

表彰式の後は、和やかな雰囲気の中、懇親会とワークショップが開催されました。
 


審査員からのコメント
吉永みち子氏

ノンフィクション作家、コメンテーター。1985 年『気がつけば騎手の女房』で第16回大宅壮一 ノンフィクション賞受賞。政府税制調査会、地 方分権改革推進会議、郵政行政審議会、外務省 を変える会などの委員を歴任。

【コメント】自分の気持ちに向き合い、それを伝えるために言葉を選んで 作文を書いているので、ありがとうの気持ちを伝えたい相手 の姿や、将来の夢を胸いっぱいに感じている皆さんの姿がしっ かりと描かれていました。作文を書いたことで、自分を外側 から見つめる視点が生まれたのではないかと思います。その 経験を今後の人生にも生かしてください。

田中ウルヴェ 京氏

 メンタルトレーニング上級指導士、1988年ソウル 五輪シンクロ・デュエット銅メダリスト。米国大学 院修士号修得。国際オリンピック委員会(IOC)マー ケティング委員。車いすバスケットボール男子日 本代表・なでしこジャパンのメンタルトレーナー。

【コメント】受賞者の皆さん、おめでとうございます。喜怒哀楽の感情がよく書かれており、読んでいて目の前に情景が浮かんできました。喜んだり悲しんだり、しっかりと「感じる」ことができている証拠だと思います。これからもいろんなことに挑戦し て、成功だけでなく失敗も自分を成長させる「ありがたいこと」 だと感じながら、自分の人生を歩んでいってください。
 

中小企業のワザを次世代へ伝える ワークショップを開催


金属加工に挑戦! アルミの板を叩いてつくる オリジナルスプーン


加藤氏の周りに集まって、スプーンのつくり方を真剣に聞く子どもたち。
平らな板がスプーンになっていくのが、とても興味深い様子。

 
社会貢献活動の一環として、中小企業の技を子どもたちに伝えるべく、あんしん財団が全国で実施している「ワザ伝プロ ジェクト」。
今回は株式会社加藤数物の加藤晶平氏と志保里氏を講師に招き、「金属加工に挑戦!自分だけのオリジナルスプーン を作ろう!」と題したワークショップを行いました。

はじめに金属加工・プレス加工について学び、簡単なクイズ を楽しんだ後にスプーンづくりがスタートしました。まずは、 お手本として、講師がスプーンの形にプレス加工されたアル ミ合金の板にイニシャルや名前を刻印。そして、木づちで叩 いてくぼみをつくり、縁にやすりをかけてスプーンを仕上げていきました。一連の作業に子どもたちは興味津々。その後、 高学年の子どもたちはスプーンのへこみ具合などをチェック しながら真剣な表情で形を整え、低学年の子どもたちは保護 者がサポートしながらスプーンを完成させていきました。

最後は、加藤氏からの「それぞれ個性がある形のスプーンがで きたと思います。つくりながら考えたこと、感じたことを忘れず大切にしてください」という言葉で締めくくられました。

子どもたちはワークショップの後に出されたデザートを、自 分でつくったスプーンを使って食べることができ、とても満足した笑顔を見せていました。
 

講師:株式会社加藤数物 加藤晶平氏・志保里氏

1932年創業。当初は、コンパスや定規など、 数学・物理の教材を製造していたが、現在は 自動車部品などの金属プレス加工を手がけ る。アウトドア系のイベントを中心に、スプーンづくりのワークショップを各地で行う。