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セミナー開催報告

お知らせ(セミナー開催報告)

女性限定KYT(危険予知訓練)研修会を初開催

2018.06.20 セミナー開催報告

職場のヒヤリ・ハットや事故災害の多くが、人的なエラーによるもの。
当法人では6月20日(水)、東京・御茶ノ水にて、危険予知活動の活発化に向けたKYT一日研修会を開催しました。中央労働災害防止協会の寺村恵美子氏と石松みずき氏を講師にお迎えし、実技を交えながら、現場での危険回避のポイントを教えていただきました。

現場にひそむ危険因子を事前に確認、回避!

現場にひそむ危険因子を事前に確認、回避!

KYT、すなわち危険(Kiken)予知(Yochi)訓練(Training)は、職場の安全管理のために欠かせません。この研修会は、「危険への感度」「問題解決能力」「安全への実践意欲」を高め、個々の企業で安全な職場づくりに役立てられるようになることを目的にしています。そこで、持つべき視点を、具体的な実技・グループワークを中心に学びます。 当法人では、各地でKYT研修会を実施してきました。中小企業の現場で働く人は、この研修会参加者と同様に男性が多かったですが、ここ1~2年で女性が増えてきました。これを受けて、30年近く続くKYT一日研修会を初めて、女性限定で実施。女性は感受性が強くコミュニケーションが得意なため、危険をいち早く察知し、積極的な呼びかけができると期待されています。

女性の職員も現場の仕事が増え、危険予知の項目に広がりが!

女性の職員も現場の仕事が増え、危険予知の項目に広がりが!

今回は参加者が女性限定ということで、講師も女性が担当。その一人である寺村恵美子氏は「職場の一人ひとりがカケガエノナイ人」という人間尊重の理念のもと、職場環境だけでなく、そこで働く全ての人が高い安全意識を持って行動することが大切だと話します。 グループワークでは、危険因子は気のゆるみや小さな油断など、人的な部分にも潜んでいることが浮き彫りに。力に頼りがちな男性に比べて、女性は作業に集中しすぎることで視野が狭くなる傾向にあるようです。女性同士で気軽に意見交換することで、新たな気付きが得られたという感想が多く挙がりました。

女性同士打ち解けた雰囲気で研修が進められました

女性同士打ち解けた雰囲気で研修が進められました

今回の参加者は、34名の女性たちです。建設業や製造業、自動車整備、イベント関連などのサービス業と、多種多様な現場で働く女性が集まり、それぞれが自分の働く現場を想定して、実技やグループワークを行いました。お互いの職場で起こったヒヤリ・ハットを共有して、驚きの声が上がる場面も。 はじめは緊張した顔も見られましたが、次第に打ち解けて、楽しみながらもテキパキと進行する様子は、女性限定の研修会ならではの光景だったようです。「 初めての女性限定研修会でしたが、女性は男性に比べて指示を実行したり、意見をまとめたりするのが早いように感じました。KYTは男女関係なく必要なもの。これからの職場の安全管理に女性らしい柔軟な思考が役立つことは間違いないでしょう」と、寺村氏。 参加者の中には、管理職の立場にいる女性も多く、男性だけでなく、女性の目線を加え職場の安全を見直すことがより安全性を高めるとわかった、実りある研修会になりました。


あんしん財団レポート


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