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セミナー開催報告

お知らせ(セミナー開催報告)

体感型安全教育講座を宮城県で開催

2018.09.26 セミナー開催報告

職場での労働災害発生ゼロを目指し、あんしん財団では特殊な体感装置や「VR」を活用した「体感型安全教育講座」を行っています。
本年度第1回目は、9月26日(水)に宮城県で開催しました。
体感型講座で、安全への意識はどう変わるのか、セミナーの内容を交えてご紹介します。


体感型安全教育講座

「怖い」と感じることで危険への注意力を促す 死亡災害の原因の中で最も多いのは高所からの「墜落・転落」です。「そこまで高い所での作業はない」という人もいるかもしれませんが、1~2mの高さからの転落であっても、大ケガにつながるケースは少なくありません。 2018年3月に公示された第13次労働災害防止計画でも、「死亡災害の撲滅」が目標に掲げられており、死亡災害の件数がまだまだ多いことがわかります。 このような背景から、あんしん財団はVRを使って墜落・転落を疑似体験するプログラムを含め、さまざまな装置で災害発生時の怖さを体感する「体感型安全教育講座」を、㈱明電舎の技術協力のもと行っています。安全への投資が難しい現状がある一方、人数が少ない分一人ひとりが貴重な戦力である中小企業の方々にこそぜひ受講していただきたい、その思いから本講座を開始しました。 先日開催した宮城県の講座でも、実際に疑似体験をした受講者からは「怖くて体が固まった」「大丈夫だと思っていたことが大丈夫ではないと実感した」という声があがりました。
このように、まずは“ 気付き”を促し、危険への感受性を高める。そして労働災害、特に死亡災害の減少に役立てていただくことが、本講座の目的です。


体感型安全教育講座

自分たちの職場は本当に安全か? 全員で見直すきっかけにもなる
新しい技術であるVRを使用した墜落・転落の疑似体験は珍しい経験であるため注目を集めますが、その他の安全体感プログラムも好評です。「教えてもらったことを翌日には職場全体で共有し、同僚からとても感謝された」といった受講者の声も多く聞かれます。 例えば、「ボルト飛来・落下体感」や「ハンマー落下体感」では、誰かがうっかり落としそうな小さな物でも、高い場所からの落下となるとどれほど破壊力をもつか、いかにヘルメットをつけることが重要かを知ることができます。また「安全靴強度体感」では、安全靴の利点だけでなく、“使用していても守りきれない状況”についても学びます。 そして職場に帰ったとき、普段使われているものの安全性を改めて見直し、その情報を共有することで、受講者だけでなく職場全員の身を守ることへとつながるのです。
 今後もあんしん財団では本講座を開催していく予定です。日程等は広報誌でご案内しますので、ぜひご参加ください。


あんしん財団レポート


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